もくじ
私の名前はクボノ。
どこにでもいるごく普通のカレイだ。
私は最近、よくゲームをしている。
つい先日には、PS4で『キングダムハーツ3』をプレイし終えたばかりなのだが、実はこれをプレイし始める前に、年末にとある神ゲーをプレイしていた。
今回はその話をしたい。
ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽ島
巷ではドラクエ版のマインクラフトと名高い、ドラクエビルダーズシリーズの第二作目にあたる。
前作『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』から2年ほどの歳月を経て発売されたソフトで、PS4版とニンテンドースイッチ版から選べる。
ちなみに私はスイッチ版をプレイした。
前作では、
「もしも初代ドラクエの最後で、勇者が竜王の『世界の半分をお前にやろう』という問いかけに『はい』と答えてしまったら?」
という世界観がもとに作られていたのに対し、今作は、ドラクエ2のクリア後の世界というコンセプトで作られている。
つまり、ドラクエ2の世界観を踏襲して作られているわけなのだが、しかしドラクエ2を全く知らなくても楽しめるようになっているので、プレイ未経験でもそこは全く問題ない。
ストーリーをざっと説明すると、主人公はビルダーと呼ばれるモノづくりを生業とする職業で、
1では、そもそも人間がモノづくりの能力を失っているため何も作る事ができず、
2では、ハーゴン教という教団の教えによってモノづくり自体が禁じられている。
そんな世界の中でモノを作りながらレベルを上げ、敵を倒すというもの。
ちなみに、
私はドラクエビルダーズ1もプレイしているが、1に比べてこの2はずば抜けて面白かった。
とんでもなく面白かった。
何がどう面白かったのかを、ひとつずつ挙げていこう。
ドラクエビルダーズ2が面白いワケ
理由① ドラクエが持つストーリー性と、マイクラが持つ自由度の融合
ドラクエビルダーズ1が発売された当初、ネット界隈では「ドラクエがマイクラをパクった」という意見が多数だったが、蓋を開けたらこれがすごく良くて、ドラクエの良さとマイクラの良さがちょうどいいバランスで組み合わされていた。
これは続編となる2にもしっかりと継承されており、ストーリーとビルドの分配がちょうどいい塩梅に調節されている。
理由② 敵が攻撃しても建物や家具が壊れない
ドラクエビルダーズ1では、村を発展するために色々な施設を村の中に作らないといけないのだが、そうこうしているとよく敵に襲われる。
敵が村の中に侵入する前に倒せればいいのだが、入って来ると、その敵を倒すために剣を振り、結局家や家具が壊れてしまうという事が頻発していた。
2でも同じく、村を発展させるためには様々な施設を村の敷地内に作っていく必要があるのだが、しかし2では、「ビルダー道具」と呼ばれる道具でしか建築が出来ない為、家の壁や家具が、剣などの通常攻撃を受けないようになっているのだ。こういう細かい配慮がすごく良い。
理由③ スライムが襲ってこない
ドラクエ最初の敵としてお馴染みのスライムだが、ビルダーズでは大事な素材のひとつ「油」を落とす敵として登場する。
ただ、あまりにキュートな見た目のため、正直「油」が必要数あればなるべく戦いたくないのだが、1のスライムは見つかってしまうとすぐに襲いかかってくるため、応戦せざるを得なかった。
ところが2では、スライムはこちらから攻撃をしかけなければ襲ってくることもないため、無視して通過することができるのだ。
これで罪悪感にさいなまれることもない。
理由③ ワープシステムの導入
1では、拠点へ戻るためにはキメラが落とすキメラの羽がなければならず、このアイテムが尽きてしまうと拠点までマジで歩いて帰らないと行けなかったのだが、
2ではワープシステムが導入され、各ワープスポットへアイテム無しですぐに飛んでいくことができるようになった。
これで、探検のために拠点からかなり遠出したとしても、ストレスなく戻って来ることができるようになった。
理由④ 「風のマント」の導入
最初このアイテムを見た時、
「あれ、これブレスオブザワイルドで見たぞ」
とも思ったのだが、ものすごく使い勝手の良いアイテムだった。こういう良いアイテムはどんどん他のゲームでも導入すべき。
※ブレスオブザワイルド:ゼルダの伝説の最新作。めちゃくちゃ面白い。
理由⑤ 主人公とシドーの友情がいい
今作ドラクエビルダーズ2では、謎の少年シドーという記憶喪失の少年が主人公の相棒として常に行動をともにする。
彼はなぜかモノを作る事ができず、しかし破壊は得意。言葉遣いは乱暴で見た目もイカツイが、言っていることや、やっていることが物凄く正義感に溢れており、実はめちゃめちゃ良い子。
しかも相棒である主人公のことをものすごく信用しており、更に主人公もシドーのことを最も信頼している。
胸が熱くなるような友情を持つこの二人の関係性がマジで良い。
理由⑥ 村人がタイムスケジュールを持って生活している
2では、村人もただ村の中で生活するのではなく、きちんとタイムスケジュールをもって動いている。
例えば、起床→朝食→トイレ→それぞれの仕事(農家なら農作業のため畑へ)→夕食→トイレ→風呂→就寝と言った感じで。
この動きを見ているだけでも十分面白く、キャラクターによっては少し違う動きをする者もいるため、それもまた面白い。
理由⑦ 村人がビルドをしてくれる
1では、ひたすら主人公が素材を集めて設計図通りに建物を建てる。というのが主流なのだが、2では1以上に大きな建物を建てるイベントが発生する。
そこでなんと、村人が主人公に代わって建築をしてくれるのだ。
正直このシーンはマジで壮観で、「ボクらが建築してる間に、これこれをして来てください」とか、おつかいを頼まれるが、正直それを後回しにするぐらい、村人たちが建築しているシーンは確実に見入ってしまう。
理由⑧ ラスボス戦はマジで胸アツ
物語の終盤、主人公と相棒のシドーは、お互いの友情を試されるような場面に直面する。
主人公はこの試練に真正面から立ち向かい、シドーも全身全霊で主人公のために力を発揮する。
そして、物語が最も盛り上がったところで、今までの暗い曲調から、あの名曲へと変化するのだが、それがマジで胸アツな展開なのだ。
さて、
ここまでドラクエビルダーズ2がなぜ面白いのか、さんざん理由を書き連ねてきたわけだが、しかし、良い所だけを挙げるのはあんまりフェアじゃない。物事にはいい面もあれば絶対に悪い面もある。
ここからはドラクエビルダーズ2の悪い面を挙げて行く。
ドラクエビルダーズ2の良くないトコロ
① クリアするまでにかなり時間を要する
これは確実に言える事だが、ゲーム進行に建築やアイテム集めという要素が絡んでくるため、建てなければいけない建物や、こなさなければならないミッションが数多く存在する。
そのため、一昔前のストーリーを進めて敵を倒せばいいというようなスタイルのRPGに比べれば、確実にプレイ時間は長くなる傾向がある。
② ビルドにハマるとストーリーが完全に止まる
今作では、主人公には「からっぽ島」という、文字通り何もない島が与えられ、そこを自分の好きなように作り替えていけるのだが、例えば
「よし、ここに庭付きの三階建ての家を作って、さらにその周りにも一軒家をつくろう」
などと思ったが最後、ストーリーは完全に止まり、プレーヤーはビルドだけに没頭することになる。
③ 仕事中もゲームのことばっかり考えてる
朝出勤した時点ですでに、家に帰ってゲームすることを考えるようになる。
これはもう、ゲームクリアするまではどうしようもない。
せいぜいこんな所だろうか。
ここで挙げたドラクエビルダーズ2のメリット・デメリットを理解した上で、ぜひとも世の中の多くの方には、このゲームをプレイしてもらいたいと思う。