アニマワ ―世界はアニメでマワッてる―

世界はアニメでマワッてる

【コラム】キングダムハーツ3という悲しみ

 

 

もくじ

 

 

f:id:kubonobono:20180827184344p:plain

私の名前はクボノ

どこにでもいるごく普通のカレイだ。

 

私は幼い頃からゲーム、特にRPGと呼ばれるジャンルのゲームが好きで、PS2やゲームキューブ、WiiU、PS4やニンテンドースイッチなどのハードで、FFやゼルダ、ドラクエにマリオなど、様々な人気タイトルをプレイしてきた。

そう、私はどこにでもいる、ごく普通のゲーム好きなカレイなのだ。

 

 

キングダムハーツ

さて、そんな私にとって、最も大好きだったRPGのタイトルがある。

それが、かつてPS2から発売されたソフト『キングダムハーツ』だ。

KINGDOM HEARTS(キングダム ハーツ)

このゲームは本当にすごかった。

なんせ、あの天下のスクウェア・エニックスディズニーがコンビを組んで売り出したタイトルだったのだから。

 

それはつまり、ディズニー映画のキャラクターと世界観が、スクエニが代表するRPGシリーズ・ファイナルファンタジーのキャラ達と融合すると言うことだったから。

しかも、主題歌を担当するのは日本を代表する歌姫である宇多田ヒカル

 

発売当時、

FF

ディズニー

宇多田ヒカル

という3コンボをぶちかまされた私は、このゲームをやりたいがために親に必死に頼み込んでPS2を買ってもらった。それはもうあらゆる手を尽くして親に頼み込んだ。何度か泣いている。

 

それぐらいの心意気でやり始めたキングダムハーツというゲームは、私の予想をはるかに上回り、

めちゃくちゃ面白かった。

当時は今のように、攻略法が分からなければネットで簡単に調べるという環境でもなく、YouTuberたちがゲームのプレイ動画を挙げることもなかったので、というかそもそもYouTubeがないので、

分からなければアルティマニア(スクエニ公式の攻略本)を買うか、クラスの友達に攻略法を聞くしかなかった。

 

ほとんど毎日のように、学校が終わったら友達と一緒に自宅へ帰り、リビングのテレビでみんなとわいわい言いながらキングダムハーツをプレイしていた。

自分より先までストーリーが進んでいる友達に進め方を聞きながらプレイし、負けたらコントローラーを友達と交換する。

それがただ楽しかった。

ようは私にとっての青春の一部だったのだ。

 

 

キングダムハーツ2

それからしばらくして『キングダムハーツ2』がふたたびPS2から発売され、これも夢中になってやり込んだ。

キングダムハーツII

シリーズ初作にも隠れボスキャラとして登場したセフィロス(FF7のラスボス)が再登場したり、FFⅩ-2のユウナ、リュック、パイン(FFⅩの続編の主人公たち)がカワイイ妖精姿で登場したりと、FFファンにも嬉しい仕様で、

ディズニーのワールドは前作よりも訪れる場所が増えて、ディズニーファンにとっても楽しめるようになっていた。

そして何より、宇多田ヒカルの主題歌『Passion』がすごく良かった。

当時の私は確かなにかの試験前だったような気がするが、とにかく勉強せずにこのゲームをひたすらやっていた。

やりすぎて目が真っ赤に腫れたが、保冷剤で目を冷やしながらも必死になってプレイしていた。

今考えると、なぜその情熱を少しでも勉強に注げなかったのかと不思議でならない。

 

 

そしてキングダムハーツ3

そして、『キングダムハーツ2』の発売からかれこれ12年もの歳月を経て、ついこの間『キングダムハーツ3』がPS4向けソフトとして発売された。

キングダム ハーツIII - PS4

私はもちろん買った。

なぜならこのゲームが大好きだったからだ。

きっとあの頃私をワクワクさせてくれたように、この最新タイトルも私をワクワクさせてくれるに違いない。

そう思っていた。

 

しかし期待とは裏腹に、私はこのゲームにワクワクすることができなかった。

むしろ、悲しみさえ覚えた。

実は、つい先ほどこのゲームをクリアしたばかりなのだが、最後のスタッフロールが流れている間も、

「なぜこんなことになったのだろうか?」

とずっと考えていた。

 

理由はいくつかあるのだが、ひとつずつ考えていこう。

悲しみの理由① 登場キャラクターが知らない間にめちゃくちゃ増えている

『キングダムハーツ3』は、タイトルのナンバリングは3となっているが、実はシリーズ作品の中では9番目の作品なのである。

特にキングダムハーツ2から3の間には5作品も発表されており、そのすべてのストーリーの経緯と登場キャラクターのことをしっかり知っていなければ、最新作である3は絶対に楽しめないようになっているのだ。

 

 

悲しみの理由② 伏線が多すぎてディズニーの世界への没入感が希薄になった

キングダムハーツシリーズでは、ある一定の条件をクリアすると最後にシークレットエンディングというものが出現し、そこに謎のキャラクターや意味深なセリフなどが語られることが多い。

『キングダムハーツ3』では、そういった過去の伏線をすべて回収するためか、ディズニーの世界での話はさっさと済ませて、本筋の話だけに注力しようとしているように見えてしまった。

そして、そもそもの伏線を回収するために、敵キャラがものすごく長い尺を使ってさらに意味深なことを言ってくるのには、正直かなりイライラした。

 

 

悲しみの理由③ そもそも話の流れがあまりにも強引で複雑

これはキングダムハーツ2の時点で若干気づいてはいたのだが、おそらく、キングダムハーツは最初の1作だけで完結するつもりだったのだと思う。

もしも売上が良ければ続編を作るから、続編の内容を期待させるためにシークレットエンディングなんかを作ったんじゃないだろうか。

それが結局仇となって、同一人物が5人くらい登場したり(しかも全員違う名前でややこしい)、プレイヤーたちに頑張って解釈してもらわないと理解できないようなストーリーになり果ててしまったんじゃないだろうか。

 

 

悲しみの理由④ FFキャラは一切登場しない

正直、これはあまりにも致命的な決断だったのではないかと思う。

そもそもキングダムハーツの最初のコンセプトは、FFキャラとディズニーの世界との融合だったのではなかっただろうか?(間違っていたらすいません)

それが、今作にはキングダムハーツシリーズの過去作に出てきたオリジナルキャラと、一部のディズニーキャラのみが登場する仕様に完全に方向転換されていた。

3をプレイする前の私は、次はきっとライトニング(FF13の主人公)やノクティス(FF15の主人公)が登場するのだろうと思って期待していたのだが。

 

 

悲しみの理由⑤ 期待しすぎた

もう、これが最大の原因と言ってもいいかもしれない。

私は、キングダムハーツというゲームに期待していた。だから結局、こんなにも落胆しているんだと思う。

例えばFFの新作が世に出ると、発売直後は大抵ネットでクソゲーと叩かれる。

これは単純に、FFというタイトルに期待しすぎた人々が放つ悲鳴のようなもので、いわば彼らはFFが大好きなだけなのだ。

そう、つまり私も、キングダムハーツが大好きだったのだ。

 

 

こうやって悲しみの理由を書き連ねていると、逆に良かった部分も見えてくる。

これもひとつずつ挙げて行こう。

良かった部分① ゲスト声優が同じ

これは本当にすごいことなのだ。

もう一度言う。

本当にすごいことなのだ。

アナ雪のワールドでは、実際に松たか子神田沙也加がエルサとアナの声をやっていたし、

モンスターズインクではホンジャマカの石塚爆笑問題の田中がサリーとマイクの声を演じていた。

モンスターズインクに至ってはブーの声まで全く一緒だったので、気づいたときは戦慄さえ覚えた。(声優やってた子なんてとっくに今は大人のはずだから、多分映画の音声の録音とかだと思うが。)

普通、声優が本業である場合を除いて、芸能人などのゲスト声優が映画で声をあてている場合は、ゲームなどの他媒体では代わりの声優を立てることが多い。

現に、映画ではトイストーリーのウッディとバズの声を担当ていた唐沢寿明と所ジョージは参加していなかったし、ヘラクレスのメガラ役だった工藤静香も、代わりの声優にすげ変わっている。

これは別に彼らが悪いのではなく、普通はそうなのだ。

 

 

良かった部分② 攻撃のバリエーションの増加

『キングダムハーツ3』では、今までにないくらい仲間との連携技が増えている。

「リンク」コマンドが追加され、一部のディズニーキャラたちを召喚することができるようになったし、キーブレードのコンボフィニッシュ技などもものすごくバリエーション豊富で攻撃力の高いものになっている。

しかも、常に行動をともにするグーフィーとドナルドとの連携技も増え、メリーゴーランドやコーヒーカップ、パイレーツシップに、スプラッシュライドなど、遊園地にあるようなアトラクションで敵を一気に殲滅できるようになった。

特に、ラスボスをメリーゴーランドで倒したときは何とも言えない気持ちになった。

 

 

さて、こうやって書き連ねたところで、良かった部分があまり出てこないことにもややショックを覚えている。

私は本当にキングダムハーツが好きだったが、今作は、私のようなキングダムハーツの初代と2がただただ好きだったようなプレーヤーにはあまり向いていない内容だった。

ゲームの物語を進めながらディズニーのワールドを楽しむ事よりも、伏線の回収に重きを置きすぎているような、そんな感覚は最後までぬぐい切れなかった。

 

ちなみに、今作は「ダークシーカー編」というものの最終章に当たるらしく、また次回からは、違う「なんちゃら編」というものが始まるらしい。

それがどういう作品になるのか今はまだわからないが、また私たちをワクワクさせてくれるキングダムハーツになるのなら、それでいいと思う。