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【コラム】平日の昼間から一人でリラックマカフェへ行った話

 

 

以前働いていた職場はシフト制で、土日祝日に出勤することもあったが、平日が休みになることもあった。

そんなある日の平日休み。

特になんの用事もなく一人で街をぶらついていたら、PARCOの中にリラックマカフェがあるのを見つけた。

サンエックス リラックマ 2019年 カレンダー 壁掛け B4 CD32501 (2019年 1月始まり)

どうも期間限定のカフェらしく、中にはリラックマやその仲間たちの巨大ぬいぐるみが鎮座していた。

平日の昼間ということもあり、中にいる客は女子大生の集団らしい3人組だけ。他の席はガラガラだった。

https://www.instagram.com/p/BpvcOfuB_i_/

(ガラガラな店内。でもそれなりに賑わっているように見えるから不思議。)

私は特に何も考えずに、そこへ入った。

 

決してリラックマがすごく好きというわけではない。

かわいいとは思っているが、それだけだけなのだ。

 

入り口で店員さんに声をかけられる。

地味に驚いたのだが、ここのカフェの店員さんは男性だった。こういうキャラもののカフェの店員は女性だと勝手に思っていた分、動揺が隠せなかった。

「当店は、先にメニューを決めてから、入店していただくシステムになっています」

へぇ、そうなんだ。と思い、リラックマたちのファンシーなメニューの中から、それなりにお腹が膨れそうなものを適当にその場で選ぶ。

「では、こちらのパネル前で記念写真をとることができます。よかったら撮って行かれませんか?」

断った。

「それではお好きな席へかけてお待ちください」

お好きな席。と言われて少しだけ迷った。

ぎゅうぎゅうに混んでいる店内なら、好きな席も何も、無条件で空いてる席に行くものだが、このガラガラの店内で、かつ、所々にリラックマと愉快な仲間たちが鎮座する場所で、自分が好きな席を選べというのである。

5、6秒ほど逡巡したわたしは、 

https://www.instagram.com/p/Bpvb853Bd7r/

コリラックマの斜め向かいの席に座った。

隣にはデカめのリラックマも座っている。

https://www.instagram.com/p/BpveHHWhh29/

デカすぎて 画面に入りきってない。

 

本来であれば、こういう所では友達と一緒に写真でも撮りながらキャッキャウフフと盛り上がるのだろうが、あいにく私は一人で来ていたので、もしも写真が撮りたければさきほどの店員さんに頼むしかなかった。

しかし、パネル前での記念写真を断った手前、ここでいきなりデカめのリラックマとのツーショットを頼むのは完全に無理だった。というかこんなこと書いているが実際ツーショット撮ってもらうつもりなんて最初から全くなかった。

メニューがくるまで、ボーッとしながら過ごす。

 

https://www.instagram.com/p/Bpvbv1ihA-d/

「よく見たらあなた、胸毛ボーボーですね。そんなカワイイ顔して実は結構男性ホルモンすごいんじゃないですか?」

 

https://www.instagram.com/p/BpveHHWhh29/

「やっぱりこれだけ人気だと、結構もうけてるんじゃないですか?ねぇ?誰にも言わないから教えて下さいよ。ねぇねぇ?」

などと、周囲のぬいぐるみたちにけっこうウザく絡んでいたら、頼んだメニューがやって来た。

 

「お待たせいたしました。こちらリラックマのなんかいい感じのパンケーキです」

(ちゃんとしたカワイイ名前があったのだが、忘れた)

https://www.instagram.com/p/BpvcD-mBeF4/

というわけで、リラックマのなんかいい感じのパンケーキがきた。

少し解説すると、キイロイトリが貼っつけてある青い物体は綿あめで、その下には、はちみつの入った小皿がある。つまり、パンケーキにはちみつをかけたければ綿あめを一回どけろという仕様だった。

うん。すっごいかわいい。

綿あめは割りばしに刺さってるもの。という文化しか知らなかったので、特にナイフもフォークも使わず素手で食べたら手がベタベタになった。でも普通に美味しかった。

メープルシロップではなくはちみつをかけるという所も、なんだかクマっぽくて良かったと思う。

 

しかし、と、パンケーキを食べながら考えた。

私はなぜこのカフェに入ってしまったんだろうか、と。

 

先ほども書いたように、私はリラックマがすごく好きというわけではない。このときだって別に、ものすごくパンケーキが食べたかったわけでもないのだ。

だけど、私の足は無意識に気づけばこのファンシーな空間・リラックマカフェへと入っていた。

ということは、このカフェへと入ったのはひどく無意識的な、つまり自分の深層心理の部分が顕在化した結果生じた選択ということになる。

それはつまり、日頃の疲れから少しずつ蓄積されていたストレスが、どこかはけ口を探した結果、このリラックマカフェというカワイイの具現化のような場所へと向かわせたということなのだろう。

そうか、

ならばここはただのキャラ物の癒し系カフェなんかではなく、人々の心に安寧と平安をもたらす約束の地なのかもしれない。

そう考えると、なぜだか先ほどまで見ていたリラックマたちが、より一層可愛らしく思えた。

 

https://www.instagram.com/p/Bpvbv1ihA-d/

かわいいな、お前。胸毛ボーボーだけど。 

 

そして何か満足した感覚を得て私はその日、帰宅した。

 

そして翌日、私はお腹を壊した。ストレス性の胃腸炎だった。 

 

癒し系カフェの約束の地であろうが、社会人の身体に蓄積されたストレスについてはどうにもできる代物ではなかったらしい。

整腸剤を飲みながら私は呻いた。

 

 

 

今週のお題「リラックス」